相手方の保険会社の対応に問題がある場合の対応方法
1 保険会社の対応に問題があるとのご相談
交通事故の被害者の方から相談をいただいたときに,しばしば耳にするのが,保険会社の担当者の対応が不満だという相談です。
もちろん,担当者ごとに個人差はありますので,裁判でもなかなか認めてもらえないような損害についてまで賠償金の支払いに応じてくれる,被害者の方からみると良心的な担当者も存在します。
また,厳しい対応をする担当者の場合でも,担当者の対応も会社の取り決めにしたがったやむを得ないものである場合も多く,一概には担当者を非難できない場合もあります。
ただ,突然事故に遭って怪我で苦しんでいる被害者の方の心情を顧みることなく「この事故で,そんなに苦痛を訴えるのはおかしいと思います。」ですとか,「損害賠償は120万円までしか支払えないので,治療費は抑えておいてくださいね。」というような,一方的で被害者の感情をさかなでする発言をして,事故の解決を難しくしてしまうケースも少なからずあると言わざるを得ません。
被害者の方からすれば,「どうして私がこんな事故に遭って,こんな思いをしなければならないんだ。」と苦しんでいるところに,さらに,「なんで,あなたにそんな対応をされなければいけないのか。」と,まさに傷口に塩を塗りこまれるような思いがすることと思います。
2 保険会社への対応を弁護士に任せる
担当者の対応に問題がある場合に考えられる対応の一つとしては,弁護士に依頼して,やりとりを弁護士に任せてしまうという方法がございます。
そうすることで,担当者から仕事中に電話がかかってきたりといった煩わしさから解放されることができます。
弁護士を立てて保険会社とのやりとりをまかせてしまうべきかどうかは,最終的には交通事故被害者の方のご判断によることになりますが,もしも,加害者側の担当者の対応に不満がある場合には,お気軽に弁護士に相談いただければと思います。